最近の家電は壊れやすい?
前置きとして、考え方は人それぞれです。あくまでも「こういう考え方もあるんだ」という程度で読んで参考にしてみて下さい。
「最近の家電は壊れやすい」「昔の製品の方が長持ちした」
こんなふうに思ったり、感じたことはありませんか?あながち間違いでは無いと思います。
ただ、「安全に壊れた」と思いませんか?「電源が入らない」や「操作しても反応が無い」など。
ほとんどの家電には電気を安定して流すために『電解コンデンサ』が使われています。この寿命が大体10年くらいなので、寿命が来ると「電源が入らない」といった通電関連の故障をします。このため、多くの家電は製造から10年くらいが寿命の目安の一つとなります。今では製品内部にヒューズや自己診断機能を搭載したり、使用する部品レベルでも『安全な壊れ方をするように改良』されています。
省エネ性能や使い勝手の向上もありますし、バランスの良い時期ではないでしょうか。
そうは言っても高かったのに「10年しかもたないのか」と思う方もいるかもしれません。しかし、どんな部品も使用に伴い必ず劣化します。例えば、扇風機はモーター内部が使用に伴い摩耗します。そのまま使い続けると負荷がかかり、高温になり、発煙や発火します。それがきっかけで火災になってしまったら大切な人やモノを失うかもしれません。その最悪の事態を防ぐ為にも『安全な壊れ方をする設計』という考え方をして割り切りましょう。
なお、この「電解コンデンサ」は温度が高ければ高いほど寿命が短くなります。小型軽量化による熱のこもりや、昔より平均気温が上がっているのも多少関連があるかもしれませんね。
※すべての製品が当てはまるわけではありません。