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【自動車】リセールバリューを意識した購入は想定外のムダに繋がる場合も

今の時代、 自動車を買う時に、手放す時に高値で買い取ってもらう事を考えて購入する方も意外に多いと思います。下取りに出して次の車を買うなら、支払額を減らせますし。

しかし、「不用になったら高値で売る」というリセールバリューを意識した購入は、一見先々を見越した節約術に思えますが、自動車の購入は100万円を簡単に超えます。装備も万単位です。そんな中でリセールバリューの為に、あのオプションやこのオプションとつけていたら、あっという間に余分に10万円、20万円と高くなります。しかも、グレードを上げたら50万くらい平気で変わります。車種やカラーまで、全てにおいてリセールバリューを意識していたら、本来欲しかったクルマとは相当かけ離れてしまいます。

手放す時、その10万円や20万円の余分なオプションがあったり、グレードを上げたおかげで、査定が同額上がりますか?まず、同額は上がりません。同等クラスの中でリセールバリューの為に車種を変えた場合でも、売る頃には逆転も珍しくありません。不人気車種の方が意外と高値買取りになる場合もあり、一種の博打です。

 

例えば、ある車種を8年乗った場合、シンプルな装備の場合、買取査定は約13万円ですが販売価格は約120万円でした。豪華装備の場合、査定は約17万円ですが販売価格は約150万円でした。一見、後者は4万円も多いですが、購入段階で30万円多く払っているので、結果は損です。

ほぼ同額の車種別では、8年前、当時大人気だったAは現在18万円、不人気だったBは現在28万円です。この場合はBが10万円多いです。しかも、販売金額は当時不人気だったBの方が割引が多かったので、完全にBがお得の逆転したパターンです。

以上のように、売る前提で余分なオプションを付けたり、希望とは違うカラーにしたり、別の車種を購入するのは危険な賭けであり、無駄遣いではないでしょうか。短期で売る予定なら、そもそも買わないとか、一時的にどうしても必要なら最低限の装備にするとか、安価な中古品を購入するなど、別へシフトした方が最終的に安上がりです。

 

自動車はたいへん高額な買い物です。通常は、人生の中で数えられるくらいしか買い替えることはありません。だからこそ、リセールバリューは忘れて、欲しい車種に欲しい装備を付けて、好きなクルマに長く乗る方が楽しい人生だと思います。