車の傷をすぐ直す、すぐ洗車 そこまでする必要があるのだろうか
先日、我愛車スパイキー(フリードスパイク)を嫁に擦られてしまいました。
スパイキーは私が始めて自分で買った車です。
モスバーガーの狭いドライブスルーに並んでいたとき、じいさんがドライブスルーの反対側から歩いてきたそうです。それを避けたら車の動きが鈍くなって、強引にアクセルを踏んだらバリバリっと!w
どうやら後ろタイヤのホイールが縁石?に引っ掛かっていたようです。
綺麗なアルミホイールはえぐれてしまい、バンパーにも傷がついており、半分外れていました。
(とりあえず無理矢理叩いてはめ込みましたが、まだバンパーの隅っこがペラペラしているので、裏から針金で固定しようと思います。)
それを仕事中にLINEで嫁が報告してきました。
写メで。
しかし、私は意外とショックを受けていない自分に驚きました。
「ふーんまあ凹んだら叩けばいいし、傷だってパテ埋めて塗装してペーパーかけたらそれっぽくなるでしょ」
というように、修繕を楽しもうとしている自分がいました。
そもそも、小さい傷(私の場合大きな傷でも)程度で高いお金を出して直す必要などあるのでしょうか?
傷のついた車がいけないわけではないですよね。みんながピカピカにしているから傷がついていたらみっともないと思って直す、それかそんな汚いものに自分が乗っていたくないからだけですよね。車なんて自分が乗っていたら傷ついたボディなんか見えないので実はみんな他人の目を気にしているんだと思います。
私は基本洗車もほとんどしません。
洗車機なんて一度も入ったことはありません。しても家でタイヤ交換の時に高圧洗浄をかけるかタオルで拭くか程度です。
この間雪が降り、職場の人が「あぁーまた車汚れちまうよ・・・明日洗わねえといけねえやぁ」と嘆いていました。
雪が止んだらすぐ洗うのか??と私は不思議に思いました。
私からすると、車なんて汚い道路を走っているのだから汚れて当たり前であり、綺麗にしたところですぐに砂ぼこりや塩カルや泥などで汚れます。常にピッカピカでいる必要なんてないと感じています。
塩カルが気になるのなら雪が一旦去ってから洗ってもいいのでは?
もしも、この世に自分一人しか居なくて、黒のベンツを乗っていたらみんな常にピカピカに洗車するのだろうか・・・恐らくほとんどの人がしないのでは? そこでしないということは、他人からの視線を気にして車をせっせかお金や時間をかけて洗っているだけ。
しかし実際は、傷がついたら一気にみすぼらしくなるデザインの車がほとんどだということは事実。
最近のカバーありきのスマホ設計と一緒です。
最近三菱自動車のデリカD:5がフルモデルチェンジをして、ギラギラしたイカツイデザインになりました。でも、デリカってオフロードをガンガン走れる車ですよね。あんな綺麗なピカピカデザインで、枝を掻き分けて泥道なんて走ったら、街に降りたらすぐ洗車したくなるのでは?? あんなデザインだと傷が怖くて山なんて行けないです私なら。
完全に街を走るSUVデザインになってしまったように感じて少し寂しいです・・・。
ジムニーだって、本来傷をつけて走るのがカッコいい車だと思います。ジムニーもフルモデルチェンジされて、カッコいいデザインになりました。イエローの車体をCMなどに出してどうやら推しているようですね。イエローという綺麗な色ですが、キラキラした部品を使っていないため、泥で汚れたりしてもまたそれが味になる! ジムニーはフルモデルチェンジされても相変わらずそういう遊び心を感じさせる「顔」に仕上がっていると思うんですよね。デリカD:5のようなキラキラした部品なんて、ガチな遊ぶ車には必要ないんですよね。
しかし実際現代では、車を傷付けて乗り回す人は少ないのだと思います。デリカD:5を買っても山に行かない人だって大勢いるはずです。そんな世間の流れから、三菱はガチな車をやめて、少し街乗り寄りなデザインに変更したのではないでしょうか。
私は、
「傷ついたステンレスは美しいのになんでみんなiphoneやipodにカバーをつけるんだ」
というスティーブジョブスの言葉が大好きです。
実際カバーを付けなくて落としたら割れてしまうようなデザインだからということは置いておいて、この言葉から開発者の自分の物に対する【愛】を感じられます。
使い込んで古くなればなるほど良くなっていくなんて素晴らしいものですよね。もちろん古くてもきちんと動作するのが前提です(笑)
ちなみに私の弟が使っているiPhoneは画面がバキバキに割れていますが、なんとか普通に動作していて普通に使われています。
そんなものを作れるメーカーも今は少ないですし、私たちユーザーが求めるのも、新しくてピカピカなものに価値を感じるようになっています。
私は今後も嫁に舵をとられてファミリーカーに乗るしかなくなりますが、もし自分で買うものを選べるときは、使い込むほどに味が出て、愛着が湧くようなものを選んで買っていきたいと思います。
そういうものには開発者の愛が詰まっているはずです。