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衰退傾向にある日本 でも日本は実は恵まれているのだ

「準備8割 本番2割!」 いや、それはない

 

 

「準備8割 本番2割」

私の上司が大好きだった言葉でした。 どうやらビジネス本などを読んでいるとよく見聞きする言葉らしく、準備さえよくしておけば本番ではそれほど苦労しないということを言いたいらしい。

私はその上司から「準備8割 本番2割! 聞いたことあるか?? これこれこうだから準備はしっかりせなあかん。 ではこれを準備して報告しろ」と何度か言われ、新製品の梱包に向けて準備8割をしてみました。

 

新製品は包装機械が対応していないため、人間の手詰めによる作業が必要で、またそれに必要なスペースもなかったので準備が必要になります。 それと包装作業を行うのに従業員に早出をお願いすることが必要な為、時間も限られていて素早く効率よく作業することが求められました。

いちいち上司に準備の内容を指示されて報告を求められるのも窮屈に感じましたが、とりあえず指示なので無駄だと思うことも従いました。

 

 

まずはスペースの確保。これは簡単です。倉庫にある資材の在庫を最小限に抑えたら簡単にスペースを確保できました。

次にこれが上司が報告を求めていた、作業員の分担、人数、作業内容、出勤時間。これらをまとめて提出するようにと言われました。

今回の作業は新製品の包装であり、まだ誰も経験のない作業です。  色々考えては見ましたが、完全な想像はできませんでした。 とりあえず自分の中で考えた配置や仕事の分担をまとめて上司に報告しました。

上司は「ふんふん... ほんまにこんなスピードだせるんか?w 」

知りませんよまだ誰もやったことないんですから^^;

事前に調べようにもまだ資材が届いていないためわかりませんし。

さらにおまけのその話繋がりで30分ほど上司の一方的な話を聞くはめになりました...トホホ

 

とりあえず上司の宿題はこなし、ご機嫌をとれたので本番を待つことに。

 

いざ本番

本番当日は、従業員の方に早出時間より少し余分に早く来てもらいました。

私が皆より早く来て資材と製品と作業場を用意しておいたので、皆が来たらすぐに作業を開始しました。作業線が一直線になるような流れ作業の配置で用意しておきましたのでその通りに従業員に指示してポジションについてもらいます。

 

一斉に作業を開始すると、すぐに数々の予定外のことがありました。

まず実際に人数が集まって作業してみると狭くて作業効率が逆に落ちる。

そして作業によっては早く終わってしまうため、次の製品がくるまでに暇な時間ができてしまいます。

 

このままでは時間に間に合わないのでやり方や配置や分担を変えることにしました。

この瞬間、あんなに上司と色々やりとりして準備した時間は無駄な時間となって消えました。

結局 準備2割本番8割という結果になってしまった。

準備から学べることなどよりも、実際にやってみての方が改善すべきところなど学べるものはたくさんあります。そこであたふたするような事は準備2割の中でやっておくべきことです。

8割の準備をしていて、「よし! この流は完璧だ!」と用意していたものがいざ本番になって崩れると立て直しが遅くなるようなことにもなりかねます。

 

不安がって準備を慎重に時間をかけてやる暇があったらもっと他のことに時間をさくべきです。そしてまず一歩踏み込んでみてからうまくいかないところは直して、改善すべきところは改善していけばスムーズにいくはずです。しかしそれにはそれなりの判断力が求められますので周りの人間たちや大まかな作業内容のことなどは知っておくべきでしょう。

 

決してこの言葉が正しくないとか嘘とかということではなく、内容によっては準備8割の方が有効であることもありえるのかもしれません。

 

ただ私は準備にモタモタするよりも、さっさと一歩踏み出してみてそれから悩んだ方が遥かに効率がいいと言うことを断言します。

 

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