頑張れ日本!なブログ

衰退傾向にある日本 でも日本は実は恵まれているのだ

「自殺したい」 現在子育て中の私から言いたい!頼むから親の苦労を無駄にしないでくれ!

今年も桜が咲く季節が来たなぁー

のほほんと昼飯を食べながらニュースを見ていると、こんなニュースが。

「長野県の自殺者数の多さは全国第二位」

聞き間違いだったのかもしれないが、長野県は自殺者が多いということを報道していた。

それをみて私は、「いやぁ自分の息子が15歳とかで自殺したなんていったらぶん殴ってやりたい」と思った。

 

 

 

子育ては自己犠牲の愛

私は現在、1歳6ヶ月になる息子の子育て真っ最中の父親だ。 私たち夫婦はいわゆるできちゃった婚で、息子の妊娠は予想外のことだった。心構えができていなくて、こんな自分に子育てが出来るのだろうかと不安でたまらなかった。

ついに出産を迎え、嫁の小さい身体からラグビーボールより少し大きいくらいの息子が飛び出してきた。いやーすごかった。産まれてくるなり ンギャーンギャー とエイリアンの子供みたいに泣いてた。感動はしたが、血まみれでシワシワで...お世辞にも可愛いとは言えなかったのが本音である。

 

退院して嫁と息子が家に帰って来た。ついに子育てが始まった。

まあとにかく、泣く! 泣く! 泣く!!!

夜中だろうと関係なく泣きまくる息子。おっぱいやミルクを飲ませたら寝るまで抱っこすることになる。真夜中だろうと。二時間おきにお腹が減るらしく、その度にミルクを与えて抱っこして寝かしつける。よし寝たぞ...と思って布団にそっと置く....

ウンギャァァァァァ!!!

着陸失敗

ちくしょーーーーーーーーー!

やり直し   イライラして少し乱暴に抱っこしてユサユサしてしまう。

こんなことの繰り返しである。

息子が産まれるまで夜0時過ぎに寝るのが習慣だった私と嫁は、急激な生活リズムの変化に対応するのに精一杯だった。

私は仕事が始まって、子育ては嫁がメインになった。息子は夜中に2時間おきにお腹が減って泣き出すため、嫁も一緒に起きて、ミルクをやり、息子を寝かしつける。その為連続した睡眠がとれずイライラしはじめ、私に当たってくるのだ。

そんな姿をみて私だけグッスリ寝ているわけにはいかず、一緒に起きてそれとなく付き合った。休みの晩は私がミルクをあげて嫁を寝かせてあげるということもした。

家にいる間は、私も嫁も、ほとんどの時間をすべて息子に捧げなくてはいけなくなる。とくに嫁なんかは子供のために自分を犠牲にして生活していくことになる。お酒が好きな嫁が、妊娠が発覚してから息子が8ヶ月になって断乳するまでずーーーっとお酒は飲めない。もちろん私も一人だけ飲むのも申し訳ないのでほとんど飲まなかった。

赤ん坊がいるとお出掛けもまともにできない。車でもギャーギャー泣きわめいたり、ウンチをしたりするため、遠出はもちろん、遊びに行くなんて無理だった。私たち夫婦は釣りが好きだったのだが、釣りももう2年以上我慢している。息子がいていけないのだ。

 

1歳6ヶ月になった今でも嫁は毎日、息子のために散歩に連れていったり、児童館につれていって走り回らせたり、私が仕事の休みである土日も、息子のための買い物やら公園やらで暇なんて言っている時間はほとんどない。

息子は毎朝決まって6時から7時半には起きて活動を開始するので、休みだからといって朝9時まで寝ていることすら許されないのだ。私はもうぐったりしてしまう・・・。

昼寝も息子が昼寝している間しかできないのだが、息子が寝ている間はその時しかできない仕事が貯まっているのでそこでやることになる。仕事を終える頃には息子が目覚めてお腹が空いた夕飯まだかと騒ぎだす。

こんな毎日の繰り返しなのである。

 

私もやりたいことはたくさんある。仕事から帰ったらゆっくりと映画も観たいしゲームもしたいし趣味もたくさんあるのでそれらをやりたい。でも子供がいると無理な話。嫁だって相当色々と我慢しているのだと思う。

 

みんなの親も会社に行って毎日仕事を頑張ってはいないだろうか?    私も毎日毎日、家族で生活するためにお金が必要なので、大嫌いな仕事を嫌々している。嫁も落ち着いたら仕事をする予定だ。

なぜこんなに夫婦揃って働かなくてはいけないか。それは、子育てにお金がとてもかかるからだ。夫婦二人だけであれば、仕事が嫌になったら辞めてしまって転職して簡単なバイトでもしていれば生活はできる。嫌なところで我慢までして働き続ける意味なんてないのだ。しかし、子供がいると、いきなり仕事を失って収入が途絶えたら大変なので、正社員でそれなりの給料の所で安定した収入を得る必要がある。オムツ、食費、保育園、服、靴、おもちゃ・・・子供のグッズはぼったくりな金額のするものが多い。無駄に高いのだ。

とにかく子育てをするためには必死に働いてお金を稼ぐことに親たちは毎日毎日苦労することになる。

 

子供を育てるには親たちは自分の時間をかなりの割合で犠牲にして、子供に捧げているのだ。

 

 

0歳2ヶ月まで育てることすら愛無しではできない

子育ての最初は全てが初めてで、あたふたしていると時が過ぎているのだが、ある程度慣れてくるとイライラすることがかなりある。

朝目覚めたらすぐにお腹が空いたと大声で泣きわめき、声が寝起きの頭によく響く。お腹がいっぱいになったら次は眠いと泣き出して、抱っこしてユサユサして1時間かけてやっと寝たと思って布団に下ろすとまた泣き出してさらに30分抱っこして寝かしつける。この寝かしつけはその間何もできないし、ずっと立ってユサユサしていないといけないのでかなり疲れる。私は仕事から帰って来てこれを毎晩やっていたので本当にうんざりした。抱っこしていても眠い眠いとギャーギャー大声で泣くのでぶん投げてしまいたくなる時もかなりあった。最近になってやっと添い寝して寝ることができるようになったのだが、それでも布団の上でバタバタしていて寝るまでに45分はかかる。

本当に慣れない内は嫁も私もしょっちゅうイライラしてしまった。

ご飯の時間だってイライラする。お腹が空いたと鼻水垂らして大騒ぎしているので、嫁が急いでご飯を作ってあげていただきます と食べ始める。しかし数分後、ご飯を投げたり床にばら蒔いたり、口からベローっと出したり握りつぶしたり。子供はみんなそうなのだと思うが、ついイラッとしてしまう。

 

とにかく、子育てはイライラがたくさんある。一瞬頭に血が上って、正直殺意さえ感じてしまうときもある。(この時抑えられない人がニュースに載るのだろう)

しかし、遊んであげるとニコニコと笑ってくれ、抱っこして欲しいと両手を広げて胸に飛び込んできたりする。昨日は、息子が大好きなイチゴを食べていたので、私が「ちょうだい」と言って口を開けていたら、本当にイチゴを口に入れてくれたのだ。大好きなイチゴを!    可愛くて嫁と一緒に交互に抱っこした。抱っこされて息子はニコニコして喜んでいた。

 

そんなふとした癒しの時間を糧に、親たちは子供へ愛を絶え間なく注ぎ続けるのだ。愛がなければ窓の外へ放り投げてしまうだろう。

 

 

 

そして 育てた子供が自殺

私はまだ子育ては1年6ヶ月しかしていない。

子供が中学生になるまであと12年は子育てをしなくてはいけない。考えるだけで疲労を感じる。

 

そしてやっと14歳や16歳になり、もう少しで成人! やっと子育てから解放されるぞ! と思っていたら、

 

子供が自殺

 

は????

え????? なんで????

私たちの今までの苦労は?

何のために10年以上もたまにイライラしながらも愛情を注ぎ続けて、毎晩寝かしつけて、公園に散歩にも行かせて、面倒くさい離乳食作って、学校の説明会などにもいって、自分達の時間のほとんどを子供のために割いてきたのに。

全てが水の泡。

無駄。

 

その苦労の最後は愛するあなたの自殺という涙しかない苦痛なもの。

 

こんなの親がショックなのは当たり前。

今までの親たちの苦労はなんだったの・・・。

 

 

 

誰の愛も受けていなかったら今あなたは生きてない

親に虐待されただとか、産まれたときから親がいないとか、学校が嫌だと親に伝えてもわかってもらえず、親の愛を感じないだとか。

様々な状況の人たちがいるのだと思うが、これだけは断言できる。

誰かの愛がなければ絶対に赤ちゃんは生きられない!

必ず誰かの愛を受けていたから立って歩いて喋れるまで成長できている!

 

もし愛がない親のもとに産まれて、育児放棄されて施設にいれられた人も、結局施設の人に育てられて生きられる。施設の人だって仕事だからやっているというのもあるが、本当に子供が好きな人などよっぽど強い気持ちがない限り、そんな仕事できるものではない。もっと簡単に稼げるバイトなどたくさんあるのだから。

 

みんなが死にたいと思えるような心を持てるまで成長するためには、誰かの貴重な人生の時間と愛をたくさん受けていたからだと言うことをわかってほしい。どうか親やその周りの世話をしてくれた人たちの苦労を無駄にしないでほしい。

 

 

あなたが笑顔で楽しそうにしていることが最高の親孝行

学校でバカたちに除け者にされても、育ててくれた親にうんざりしても、なんとか自分で子育ての大変さをわかってもらってから本当に自殺するかしないかを決めてほしいところ。

学校を卒業して社会に出たら、もっと死にたくなるようなことはある。不景気で幸福度が低い今の日本では、死にたくなるようなことがたくさんある。でも、自分が子育てに苦労して、その息子が10歳過ぎて自殺してしまったら・・・と考えるとなんとも恐ろしい話。息子を失ってショックなのはもちろんなのだが、それまでに息子に費やしてきた私たちの時間を返せと言いたくもなる。それを考えると自分もツラいことがあっても育ててくれた人たちの為にも頑張って生きていかなくてはなと、自分を奮い立たせることが今の私にはできる。

 

本当にツラい人が死にたくなる気持ちもわかる。私も本当に死んだらラクなるのではと思った地獄の数年間があった。そんなときは、子育てはものすごく大変で親の命を削っていたのだということを一瞬でも思い出してほしい。そして嫌なことからはひたすら逃げて、楽しいことだけして笑って、親に笑顔をみせて暮らしてほしい。ただそれでもラクになりたいというのなら止めない。

 

ただ私はそれでも自殺したあなたをあの世で会ったときにビンタするだろう。