頑張れ日本!なブログ

衰退傾向にある日本 でも日本は実は恵まれているのだ

着物の買取サービスの現状

皆さんは「着物の買取サービス」を利用したことがありますか?

今回、親族から預かった”着物”と”貴金属”を売る為に利用しました。買取りサービスには送るだけでOKな便利なサービスもありますが、「出張買取サービス」に興味があったので、あえて試してみました。

 

結論から言うと、メルカリやオークションなど直接購入者とやり取りする方がお金になります。

そして、一時期「貴金属目当てに上がり込んで買い取っていく悪質な業者に注意」と騒ぎになっていたことがありますが、大手企業でも近い事をするように感じました。戸建ての方は特に注してください。置物(骨董品)とかありませんか?など、内情をどんどん聞かれます。

 

さて、詳細を書いていきます。

まずは大手A社(出張買取)

電話対応で既に怪しい!

 

 

CMでも見かけて、尚且つネットでも評価の高い大手A社にウェブから申し込みました。翌日には連絡があり、まずは「誰の着物か?」と「あなたは何歳?」と質問がありました。

今から考えるとおそらく、「新しい物や相場の高そうな物を買い取りたい」という業者の意図でしょう。

質問に一通り答えてから「今回、出張買取させていただきたいと思います」とOKが出ました。そして、「貴金属があると買取り金額が上がりますよ」と一言セールスが。ここで違和感を感じて「具体的にいくらアップですか?」と聞くと、「担当者が判断するので・・・」と濁されました。既に怪しさ全開のA社。ネットの評価なんて信用してはいけません。

あの評価は恐らく意図的です。そこをクリックして申し込むとお金をもらえるから誉めまくってるんです。

 
出張買取担当者も・・・

怪しいと思いつつ、出張買取の日を迎えました。担当者はごく普通のビジネスマンという感じ。言葉遣いや身なりもしっかりしています。しかし家に入るやいなや「電話で説明があったと思いますが、貴金属があると価格が上がるキャンペーンしています。ありましたか?」といきなり貴金属の要求。あ~あ。これはブラックですww

ひとまず「ちょっとした物ですけど何個かみつけました」と話しつつ、着物と貴金属の現物がある部屋へ。現物を見るといきなり「これ、他社で査定した事ありますか?」と質問が。あらかじめググって相場を知ってはいましたが、あえて「いいえ。相場も全然分かりませんw」と答えました。担当者はニヤリと「これは他社にもっていってもせいぜい数十円から数百円ですね~」と他社をディスってからの「ウチではざっと1万円くらいになりますよ」と価格の提示。「へぇ~そうなんですかぁ。大手さんはすごいなぁ。」と無知全開の私。「それでは査定に入りますね。」と査定に入りました。

査定中の様子はやはり大手だけあります。テキパキとブランドものと無名品を分けて、貴金属もその場で重量を計ったり薬液でテストしていました。半分以上が買取りNGとなり、「これだと(売値が)結構安くなるんで、同じ値段だすならみんな新品買うんですよ~。なので残念ながら~。」と派手にディスられました。

品目ごとに価格が出ていて、トータル金額は13000円。値上げ交渉はダメでした。

着物はまぁそんなものでしょうと言う価格でしたが、問題は貴金属。私、実は重さを量ってあったんです。そこで質問開始。「これ、グラムいくらですか?」と聞くと、なんか焦っていました。「えっと・・・2000円~3000円くらいです・・・、あ、3000円近い金額なはずですねぇ・・・」結局単価は言わず濁されました。

はい、さようなら。もう二度と使いません。

 

次は大手B社(持ち込み)

こちらは持ち込みなので店内で時間をつぶします。対応は着物や貴金属専門店だからか上品ですけど、やはり「他社で見積もりした事ありますか?」と質問されました。ここでも「いいえ。相場が分からないんで持ってきました~。金額が良ければまた利用したいです!」と無知を装いました。

結果はA社よりちょっと高かったです。NG品はほぼ同じ。価格交渉すると、しぶしぶですが10%近く上がりました。そのおかげでトータルでは17000円くらい。これは価格交渉できない方は損する店です。そしてここの明細も品目と値段のみ。さて質問、「グラムいくらくらいですか?」。やっぱりしどろもどろ。「えっと、2000円~3000円くらい・・・、いや、3000円ちょっと切るくらいですかね・・・。」

はい、さようなら。まさか、ここもそんな対応とは思いませんでした。店舗があっても信用できませんね。ガソリン代が痛いです(泣)

 

最後にC社(持ち込み)

もう、A社もB社も上記の通りなんで、もう最後にしようと思いつつC社へ。こちらはローカル。カウンターに行くや否や、<K18 1g3300円 壊れていてもOK!>と張り紙が。カウンターの対応も今までとは打って変わって簡単な対応。ブック〇フやゲ〇のような軽い感じで番号札を渡されました。

結果はまさかの2万円をちょっと超えました。「はっ!?」。A社でこんなの全部で数十円と言われた品でも1個ずつに10円以上の値段がww。2着だけNGなだけで他は全部買取りしてくれました。何gとまでは書かれていませんでしたが、価格÷重量(家で量ってきたので)をすると店頭のポスターの単価の通りです。これは良い。ここで売りました。

 

最後につぶやき

業者の立場からすると、着物はブランド品以外需要がほとんどありません。そんな着物を出張買取するには人件費というコストが多くかかります。利益を出すには買取り単価を上げるしかありません。そこで、いつでも高い値段の貴金属が必要なのです。

また、出張買取だと基本1人で来ます。なので”目利きのプロ”が登場します。新人みたいに若い人でも、その会社で信頼されているプロなのです。考えてもみてください。無知な人が出張買取の担当になったら、偽物を高値で買い取ってしまうことになり、会社は打撃を受けます。ですから、会社からも信頼されている社員が出張買取をします。なのでその人が「偽物ですね。買い取れません。」と言った品は本当に偽物です。

 

私たち利用者は、「貴金属ありませんか?」と聞かれたら用心しましょう。そして、1グラム何円なのか、自分が出した貴金属は何グラムなのか、把握しておきましょう。下調べしておかないと、足元を見られますよ。

買取りもただ段ボールに詰めて送るものもありますが、返送は有料の場合が多いです。そうなると、安く買いたたかれたときに悲しい思いをします。オークションやフリマアプリに抵抗がある方は、まずはお店に持ち込みましょう。