頑張れ日本!なブログ

衰退傾向にある日本 でも日本は実は恵まれているのだ

「エアコンは28℃推奨」は設定温度?室温? いや、どちらも間違っている。

皆さんは夏場のエアコンの設定温度は何度ですか?

 

クールビスや温暖化対策のために「エアコンは28℃に設定しましょう。」と言う誤った情報を信じていたるところで実行していましたが、「設定温度ではなく、室温です!」と発表され、大きく話題になりましたよね。当然の事です。28℃に設定しても、室温が28℃まで下がらない、下がったとしても湿度が高いと結局体感としては暑いんです。

 

今のような梅雨時期は湿度が高いので、仮に室温27℃としても湿度が60%を超えるような日はサウナのような蒸し暑さです。そんな中、設定温度でも室温でも良いですが、28℃にしたところで、涼しさを実感できないのが正直なところではないでしょうか。むしろ、28℃設定なのに室温が27℃では機種によっては「送風」にしかなりません。ただの扇風機と同じです。これぞ電気代の無駄では?

 

さて、では結局どうすればいいのか。

 

私の出した結論は、「自分とって過ごしやすい温度にする」です。

そして、出来れば温度計と湿度計を活用してください。大切なのは”体感温度”です!!

 

「それじゃ温暖化が・・・」と思った方も多いでしょう。しかし、考えてもみてください。日本の人口は約1億3千万人です。この総人口全員が皆同じ温度で快適に過ごせますか?暑がりの人、寒がりの人、温度に鈍感な人など様々な人がいます。そんな中、仮に室温を一律28℃にしても「暑くて辛い」と感じる人も多くいるでしょう。私も湿度次第では暑いと感じます。

「地球環境の為」や「電気代節約の為」は十分に分かりますが、ケチって体調を崩したら元も子もありません。エアコンを使っても熱中症になって、もし亡くなってしまったらその代償は計り知れないものになります。そんなわけで、職場などは難しいかもしれませんが、せめて自宅や車内くらいは快適に過ごせるように設定温度を変えましょう。

 

もちろん、キンキンに冷やすのは良くありません。その日の気温や現在の室温を見ながらできれば5℃程度、難しい場合でも10℃以上の差を作らない程度で涼しくしましょう。もちろん、40℃オーバーなんて日には設定35℃やら30℃にしてもクッソ暑いので格差はやむを得ないでしょうけど。

 

「設定温度を1~2℃上げて扇風機やサーキュレータを使う」なんて方法もありますが、せっかく設定温度を上げてエアコンの消費電力が減ったのに、扇風機の電気代が上乗せされてしまいます。それどころか、扇風機やサーキュレータを作る際にもエネルギーを使うので、二酸化炭素を出しますし、限りある資源も使います。しかも、捨てるとなればエアコン1台だけより、扇風機もしくはサーキュレータとエアコンの2台の方が遥かに環境に悪いと思いませんか?

そんな事なら1~2℃低くして、涼しく快適に過ごした方が仕事もはかどりますし、家事もはかどって良い事尽くしだと思うんですけど。

 

~~~つぶやき~~~

エアコンの機種によっては「体感温度設定」が出来る機種があります。高級なモデルがメインですけどこれがあるエアコンは是非とも活用してください。非常にエコです!

これは、簡単に言ってしまえば”人感センサ”と”サーモグラフィ”の組み合わせにより、その人の体感温度マイコンが判断して冷暖房の温度を調整してくれるものです。

例えば、私の以前の住居で使っていたエアコンは、真夏には体感温度を25~26℃に設定して使っていました。その際の室温は29~32℃と、数字上では室温の推奨温度「28℃」より明らかに高くて、エアコンの意味が無いくらい暑そうですが、実際の体感温度としてはコンビニやスーパー並みに涼しいんです。時には肌寒いくらいで体感温度を27℃にしていたこともあります。室温、外気温、湿度、そして室内にいる人の服装と体感温度を判断して最適化した運転を行います。だから室温は高くても、涼しくて快適なのです。

これって、「室温を28℃にしよう!」と呼びかけていることを完全に無視していますが、実質の室温はそれよりはるかに高いのでエコですよね。ちなみに、お財布にもとてもやさしくて電気代も月に数百円程度でした。こちらは2.8kWエアコン(10畳用)を8畳の部屋で使用。多機能なほど各種センサが多くて電気を食いそうですが、エアコンの場合は高価な機種ほど熱効率が良いので電気代が安いんです。フィルタの自動お掃除もついていたりしますし。

 

そして、今のアパートのエアコンは大変熱効率がよろしくない、つまり、ゴミエアコンなので電気代が驚くほどかかります。フィルタの自動お掃除もありません。当然、体感温度設定は無いので、真夏では室温設定を24℃にしてやっと室温が28~31℃。しかし、湿度が50%近いので体感温度は外とあまり変わらない気が・・・。外が35℃を超えるような日になると22℃に設定してようやく28℃くらいになる状態です。あ、もちろん暖房にはしてませんよ(笑)メンテナンスもやってますし、こちらも2.8kWエアコン(10畳用)を6畳で使っているので容量は問題ありません。入居時はなんで6畳に10畳用?と思ったほどです。使って納得しましたけど。それでいて電気代が月に何千円というレベル・・・。早く壊れろ!

こんなゴミエアコンの場合は確かに扇風機やサーキュレータと組み合わせた方が良いかもしれません。

 

こんな風に「賃貸だから電気代はキツイけど買い替えというわけにもいかない」。そんな場合には「温湿度の適正範囲」が分かる温湿度計もあるので、そういったものを活用しみるもの手です。特定のゾーンに温度と湿度の針が来ると「快適」といった表記があるものです。今はそれを使って、場合によっては除湿運転に切り替えています。「除湿は電気代が・・・」とは言っても、わざわざ数千円する扇風機を購入して、更に電気代をかけるよりよっぽど安上がりだと思いませんか?平成初期までのエアコンならまだしも、こんなにも”省エネ”が騒がれる世の中で作られているエアコンは、除湿と冷房を切り替えたくらいで騒ぐほど電気食いません。そもそも熱効率の低い、つまり、安いゴミエアコンを使っている時点で環境に悪いです!

本来は「自動」がベストですが、家のようにあまりにバカなエアコンが付いている場合は、温度計や湿度計を見ながら自分で運転モードを選んであげた方がマシになります。快適に過ごして身体を壊さなければ、結果としてお財布にも優しいんです。

 

 

体感温度の例として、エアコンの室外機の前に立つと熱い風が来ますよね。そして、家族が入ったばかりのお風呂や温泉施設の浴室に入ると熱いですよね。汗だくの時にどちらに行くか選べと言うと、どちらを選びますか?”風呂で水浴びする”は反則ですよ(笑)

さて、多くの人は「室外機の前」と答えるのではないでしょうか。これが湿度による違いです。エアコン室外機は50℃以上の熱風を出しますが、湿度は低いので汗がすぐに蒸発して涼しく感じます。

しかし、風呂場・浴室は湿気が多いので仮に30℃くらいの室温でも、汗が蒸発しないので蒸し暑くて辛いのです。扇風機を使っても汗は一向に止まりません。

これが体感温度です。

 

 

さて、長くなりましたが、何と言いますか、国としては一番は設定温度うんぬんより、体感温度を優先し、その体感温度の設定機能が付いたエアコンの使用を呼び掛けた方が結果として環境に良いと思います。そして、効率の良いエアコンを使えていない場合は温湿度計を使って体感温度を快適にするべきです。温度だけでなく、ジメジメした日本では湿度のコントロールが大切なのです。